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胆石症

小児の胆石症は稀な病気ですが、当院にも胆石が発見され手術を受けた小学生男子がいらっしゃいますので、腹痛を訴えるお子さまには「胆石症」も鑑別診断の中に加えておく必要があります。典型的には、腹痛(疝痛発作:周期性のある強い痛み)、嘔気(はきけ)、黄疸、発熱(胆のう炎の合併など)ですが、全く自覚症状なく腹部超音波検査や胸部・腹部レントゲン検査などで偶然発見されることもあります。溶血性貧血(自己免疫性・先天性球状赤血球症など)で大量の色素分解物が胆汁中に排泄される場合、感染症(回虫症など)、薬剤性(ある種の抗生物質や高カロリー輸液など)、原因がよくわからない場合も含め原因は一律ではありません。自覚症状の有無に関わらず胆石が発見されたお子さまは、将来の疝痛発作や合併症(急性胆のう炎や急性膵炎など)を防ぐ目的で胆のう摘出術が実施されます。小児外科医をご紹介いたします。

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