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破傷風(tetanus)

我々は昔より「土中の古釘を踏み抜くと破傷風になる」と教えられてきました。小説や映画の題材になる(三木卓が1975年に発表した小説「震える舌」)ことでもわかるように良く知られていた病気ですが、最近はあまり話題になりません。破傷風菌に汚染された土壌の付着した釘、木片、植物のとげ等により、比較的深い傷を負うと感染します。三種混合ワクチン(ジフテリア+百日咳+破傷風)の定期接種を確実に受けていれば発症のリスクは確実に軽減できます。その上で、傷を負った状況やその程度により、傷の洗浄と消毒に加えて抗生物質、破傷風トキソイド、破傷風ガンマグロブリン(TIG)の組み合わせによる治療が行われます。一旦発症してしまうと現在でも非常に死亡率の高い病気ですので、過去の病気と侮らずに必ず適切な時期に確実に予防接種を受けておくことを強くお勧めします。











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