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体が黄色く見える

幼児期のお子様をお持ちのお母様方から「体が黄色く見えます」と質問されることがあります。手のひらや足の裏を見ると確かに黄色く着色していますが、お子様はとても元気で便や尿の色には問題がなく、眼球結膜(白い部分)は黄染していません。これは「柑皮症」という状態で、黄疸ではありません。昔から秋から冬の季節にミカンを食べすぎると手が黄色くなることが知られていました。これはβーカロチンという物質(体内でビタミンAに変換される)の過剰摂取が原因で、ミカン以外では人参やカボチャにも多く含まれています。「健康のために」と思ってミカンや人参を使用した野菜ジュースを毎日飲ませていると徐々に皮膚が黄色く着色してきます。これにより健康被害が生じることはないとされていますが、先人の格言にありますように「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。数週から数か月摂取を控えれば皮膚色は元の状態に戻ります。黄染の程度が強く且つ長く続く場合には、必ずしも柑皮症とは断定できないこともありますので、小児科医と相談しながら血液検査等による精査をお受けになることをお勧めします。