赤ちゃんが生後6ヶ月を越えて寝返りが自由に出来るようになるまでは、基本的に(医学的にうつぶせ寝が必要である場合を除いて)睡眠中は「うつ伏せ禁止」をお願いしています。新生児から早期乳児期のうつぶせ寝は突然死(主に乳幼児突然死症候群、以下SIDSと略す)のリスクを高める要因の一つと考えられています。実際にニュージーランドで「うつぶせ寝禁止キャンペーン」を実施したところ、SIDSの頻度が明らかに減少した実績が報告されています。SIDSそのものがまだ未知の部分が多いために、「うつぶせ寝」がどのように影響しているのかはまだ完全には解明されていません。恐らく、多様な因子が複合的に重なって発症するのでしょう。昨年度、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種で亡くなった(と疑われた)乳児の事例が多数報告され、予防接種の現場に混乱を生じたことは記憶に新しいところです。その内の一部は偶然のSIDS発症ではなかったか?と考えれました。生後2ヶ月から6ヶ月にかけて予防接種を積極的に進めていくのですが、その月齢はちょうどSIDSの好発月齢と重なっています。予防接種の有無にかかわらず、生後6ヶ月までの赤ちゃんは睡眠中「うつ伏せ寝にしない」とお考えください。以下に参考になるサイトをご紹介します。 http://www.sids.gr.jp/campaign_sids.html
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