「母乳はいつまで与えていいのでしょうか?」と質問をされたお母さまがいらっしゃいました。国や地域、時代や環境により母乳栄養の期間には大きな差があります。一般的には2歳頃までとの意見が多いようですが、2歳以上では問題ありというわけでもありません。乳歯の齲歯(虫歯)、栄養の偏り、食習慣確立の遅れ、精神的発達への影響、そして「幼児期に母乳を吸う」ことへの抵抗感など。いろいろとデメリットが挙げられますが、実際にお子さまにそのような害が及ぶことはないようです。母乳は吸っている乳幼児だけでなく、授乳をする母親にとっても多くの恩恵をもたらす大切なものです。ある時期がきたら強制的に断乳(あるいは卒乳)しなければならないと思い込まず、ゆったりと構えて個々のリズムで徐々に卒業していくという方針がよいのでしょう。
参考資料
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