検索

小児の急性虫垂炎は診断が難しい

子どもの急性虫垂炎(俗に「盲腸」)は有名な病気でよく知られているため診断は簡単と思われがちですが、実際には診断や外科医への紹介タイミングの判断が難しい病気の一つといわれています。発熱・腹痛・吐き気が症状として挙げられますが、感染性胃腸炎との区別は容易ではありません。ウィルス性胃腸炎(≒嘔吐下痢症)、あるいは細菌性胃腸炎でも同様の症状があるため、圧倒的に多くみられる感染性胃腸炎の中から「急性虫垂炎」を拾い上げることは相当に神経を集中していなければ難しい作業です。子どもの虫垂炎は大人の虫垂炎に比べて進行が早く、急速に悪化して腹膜炎に発展してしまうことが多いので、「見落とすよりは診断が外れる方がまだよい」との姿勢で臨まなければなりません。ご両親の「お腹をとても痛がります」、「むかむかして顔色が悪い」、「背中を丸めて歩きます」、「お腹を触ると嫌がります」などの観察が診断につながる重要なポイントになりますので遠慮せず小児科医にご相談ください。

日本小児外科学会の参考サイト http://www.jsps.gr.jp/05_disease/gi/app.html