NHK NEWS WEB 平成28年8月24日ニュースより抜粋
千葉市などによりますと、海外旅行から帰国し、39度を超える発熱や発疹の症状がある兵庫県西宮市の10代の男性が、今月14日、千葉市の幕張メッセで開かれた大規模なコンサートを訪れ、その後、医療機関ではしかと診断されました。男性は自分がはしかに感染していることには気づいていなかったということです。はしかは高熱などに続き、全身に赤い発疹が出るのが特徴で、重症化すると最悪の場合、死亡することもあります。また、空気感染で広がり、感染力が非常に強いのも特徴です。ワクチンを2回接種することでほぼ予防できるということですが、千葉市は今後さらに患者が出る可能性もあるとみて、市内の医療機関に連絡し、はしかが疑われる患者が受診した際には、院内感染の防止を徹底するよう伝えました。千葉市は「コンサートに行って発熱などの症状が出た人は、医療機関に連絡したうえで受診してほしい」としています。
早めに医療機関の受診を
はしかは空気感染するため、インフルエンザよりも感染力が強いのが特徴で、発症すると3割の人が肺炎などの合併症を起こし、最悪、死に至ることもあります。国立感染症研究所の大石和徳センター長は「1歳未満の赤ちゃんやワクチンを接種していない人は重症化するおそれが高い。発熱や発疹などの症状が出た場合は人の集まる場所には行かず、早めに医療機関を受診してほしい。特に妊婦は早産や流産することもあるので注意してほしい」と話しています。
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