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■ 効果は見えにくく、副反応は見えやすい(ワクチン)

齋藤 昭彦先生(新潟大学医学部小児科教授)の講演の中で、「ワクチンの効果は見えにくく、副反応は見えやすい」という言葉がありました。ワクチン接種者が多くなるとその目的とした感染症が軽症化したり、あるいは激減することにより、当該感染症そのものを日常意識しなくなります。その結果、そのワクチンの効果や重要性を評価しにくくなるジレンマが生じます。それが「効果はみえにくい」ということになります。一方、ワクチン接種後に生じた症状(発熱・発疹・接種部位の腫れ・不機嫌など)は、それが偶然の紛れ込み事象だとしても驚きをもって取り上げられる事態になり、まさに「副反応は見えやすい」につながります。ほとんどの接種者に有効且つ何の問題も起こさないワクチンが、数件の有害事象報告(ほとんどは紛れ込み事象)のために大きく報道されて接種控えとなだれ込んでしまうことが繰り返されています。もちろん、健康被害を生じた場合には、原因究明の作業とと並行して当事者の救済が迅速に行われるべきです。接種中断期間には、目的とした感染症が再興する危険がありますので、冷静な判断と行動をお願いいたします。

齋藤 昭彦先生講演会 Ustream画像再掲


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