高い熱が4~5日下がらず、検査しても原因が特定できずに悩むことがあります。そのような病気の1つに「ヘルぺス歯肉口内炎」があります。発病から少し遅れて舌や唇やその周辺に水疱が出現し、さらに歯肉が赤くブヨブヨに腫れて出血しやすい状態になってやっと「ヘルペス歯肉口内炎」と診断されます。これは単純ヘルペスウィルスの初感染像(初めて感染して現れる病状)で、幼児期より小学校低学年の小さいお子さまに多く見られる感染症です。小学校高学年以上になると、感染あるいは不顕性感染(ウィルスは感染したが発病しない状態)により免疫が成立しているためほとんど発病しません。その代りに、体調不良や免疫力が低下したときに何度も繰り返して出現する口唇ヘルペス(唇とその周辺皮膚)の形で受診されることがあります。ヘルペス口内炎が冬場に発病した場合、高熱が持続するために口内炎が出現するまでインフルエンザとの区別が難しく入院する事態に発展することもあります。夏場は手足口病やヘルパンギーナとの見分けが必要になります。「歯肉が腫れて出血しやすい」が大きなポイントです。
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