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オムツの赤い染み

夏場に多い傾向にあります。「オムツに血がついています」とあわてて受診されますが、そのほとんどは血尿ではありません。汗が多く、且つ、少し水分摂取量が少ないと尿が濃縮します。その結果、本来は薄い尿に溶け込んでいる物質が結晶になって尿中に出てきてしまいます(析出)。小学校理科の授業で食塩をビーカーの水に少しずつ溶かしこむ実験をしたことがあると思います。最初うちは食塩は簡単に溶けて水は透明なままですが、量がだんだんと多くなってくると、ある時点でそれ以上溶けなくなり、その後ビーカーの底に食塩が沈殿し始めます(飽和状態)。尿を受けるオムツをビーカーの水と考えれば、尿中に析出してきた尿酸などの結晶が沈殿する食塩に相当します。その結晶がピンクやオレンジ色に着色するのです。水分を十分に与えて涼しい環境で過ごしていると、量が増えて薄くなった尿に結晶化していた物質が再び溶け込んでオムツに色がつかなくなります。しかし、「血尿ではない」とは断定できませんので、一度は尿検査をお受けいただくようにお勧めします。小児科医にご相談ください。