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■ イオン飲料を考える

12月に入りやや少なくなった印象がありますが、例年翌年の春ころまで嘔吐下痢症が流行します。発熱を伴い頻回の嘔吐・下痢が続く場合には外来点滴、あるいは入院持続点滴が必要になりますが、中等症から軽症例では自宅での経口補水療法(点滴に比べより生理的で安全)が有効です。少しずつ、何回にも分けて水分を補給する。水、糖分、塩分、アルカリが摂れれば体調維持は可能です。清涼飲料水としてのイオン飲料は糖分が多く飲みやすいのですが、塩分濃度が薄いため経口補水療法にはお勧めできません。OS1(大塚)、及びアクアライトORS(和光堂)が推奨されています。健康時には少し塩辛く感じるかもしれませんが、体から塩分も抜けてしまう脱水状態の際にはその塩辛さ(塩分濃度)が有益に作用します。ここまでお話すると一般の方は「イオン飲料は体にいいので日常的に飲みたい」とお考えになるかもしれません。健康な時の水分補給は糖分を含まない水やお茶で十分です。甘い飲み物はさらにのど渇きを誘発しまた飲んでしまいます。糖分を摂りすぎることにより、高血糖、肥満、酸蝕歯(虫歯)のリスクが高まります(いわゆる「ペットボトル症候群」)。イオン飲料は、脱水症(病気・労働・スポーツ)や熱中症の恐れがあるとき以外は飲まない、飲ませないと考えたほうがいいようです。

参考資料

はしもと小児科編

20121204-はしもと小児科ホームページ 経口補水療法
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PDF • 340KB

行徳病院小児科編

20121204-経口補水液とスポーツドリンク
.pdf
PDF • 127KB

山内医院編

20121204-小児糖尿病 ペットボトル症候群
.PDF
PDF • 100KB