ホクロの相談を時々お受けします。ほとんどは良性のもので特別な検査や処置は必要ありません。テレビの情報番組等で「悪性黒色腫」の特集があり、また、小説やテレビドラマで皮膚がんを題材にお話が進行したりしますのでご家族の不安が高まり受診につながります。小児科医は断定的なことには言及せず、必ず皮膚科医の受診をお勧めします。悪性を考える上での皮膚科医が指標にするABCDEをご紹介します。悪性黒色腫の発生頻度には人種間差があることが知られています。
A: 左右非対称(Asymmetry)
ほくろが左右対称ではない。
B: 境界不明瞭(Border irregularity)
ほくろの境界部分がはっきりせず、不明瞭で不規則な形になっている。
C: 色が入り混じっている(Color variegation)
茶色や黒だけでなく、他の色が混じっている。
D: 直径(Diameter)
ほくろの大きさが、鉛筆についている消しゴム(直径約0.6cm)よりも大きい。
E: 進展している(Evolving)
ほくろの大きさ、形、色などが変化してきている。
参考資料
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